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イベントレポート

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吹奏楽セミナー「アンサンブル楽譜研究講座~変則編成の可能性を探る」

 9月1日(土)に吹奏楽セミナー「アンサンブル楽譜研究講座~変則編成の可能性を探る」を開催しました。
 この講座では、作曲者の福島弘和氏を講師にお招きし、フレキシブ譜を用いて変則的な編成でありながらも魅力的なアンサンブル演奏になるよう、作曲家の立場からご意見や選曲時のポイントなどを紹介していただきました。
 フレキシブ譜とは、本来作曲者が指定する楽器編成を指導者や演奏者にある程度任せることで柔軟な楽器編成が許された楽譜のことです。"演奏メンバーの楽器編成が偏っていて定番のアンサンブル編成譜では演奏できない"といった実情に対応するために近年盛んに出版されるようになりました。
 講座は、福島先生のお話に加えて、コーディネーターの土屋史人氏(浜松聖星高校吹奏楽部音楽監督)の解説と浜松市内のプロ吹奏楽団のフィルハーモニックウィンズ浜松の団員の皆さんによる演奏を交えてより実践的な形で進めていきました。
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 前半は、フレキシブ譜を用いた実演を行い同じ曲でありながらも楽器編成の異なることで曲の色彩が大きく異なることが分かりました。また、指導者が楽器の特性や楽譜の特長を理解して選曲や楽器編成を決めることが重要であり、楽器編成によってはバランスを崩れてしまったり演奏が難しくなってしまうことも事例を基に紹介していただきました。
 後半は、浜松市内で楽譜出版を手がけるネクサス音楽出版の渡部哲哉氏にご参加頂き、書き手(作曲者)側からみたアンサンブル譜の考えなどをお話いただき、同出版社の楽曲も演奏し紹介しました。
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 今回は、中高生をはじめとした数多くの方にお見え頂き会場は満員。また、県外からも顧問の先生や吹奏楽指導者がお見えになりました。これからのアンサンブルコンテストシーズンにむけて関心の高さを感じました。なお、この講座は、昨年度に作曲家の森田一浩氏をお招きして行い好評をいただいたため本年も引き続き実施することになりましたが、森田先生の体調都合により福島弘和氏に講師を変更しました。

カテゴリ : お知らせ 2018/09/01

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