1959年慶応義塾中等部3年在学中に第28回日本音楽コンクールにおいて史上最年少で第1位特賞を受賞。ただちに翌年NHK交響楽団初の世界一周公演のソリストに抜擢され華やかにデビュー。その後、ジュリアード音楽院に留学し、ロジーナ・レヴィン女史に師事。第7回ショパン・コンクールで日本人初の入賞と併せて最年少者賞を受賞。以後今日に至るまで、中村紘子の名は日本のピアニストの代名詞となり、その演奏は国内3,000回に及び演奏会を通じて聴衆を魅了し続けている。2009年秋にはデビュー50周年を迎える。
また、1992年にアルトゥール・ルービンシュタイン・ゴールドメダル、93年にはポーランド共和国コマンダリー勲章を受章した。2005年アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノコンクール審査員、第15回ショパン国際ピアノコンクール副審査委員長、2007年第13回チャイコフスキー国際コンクール審査員を務めた。2009年第7回浜松国際ピアノコンクール審査委員長、および浜松市音楽文化顧問。
●中村 紘子